武田薬品 営業損益271億円の赤字、インプロセスR&D費を一括計上
公開日時 2008/07/31 23:00
武田薬品工業は7月31日、09年第1四半期決算を発表した。5月からTAP、ミ
レニアムが連結子会社になったことなどで8.3%の増収(両社子会社化影響は
+457億円、うちミレニアムのベルケイド+59億円)。両社子会社化に伴うイ
ンプロセスR&D費1662億円を一括費用計上したことで、営業損失となった。
会計処理の確定を踏まえ、各利益予想を上方修正した。
国内売上トップのARBブロプレスに関しては、再算定により4月の薬価改定で
約10%引き下げられたが、「数量ベースでは10%程度伸びており、前年度並み
の売上を達成できると考えている」と説明。高成長を牽引してきた米国アクト
スは約6%増の7億7100万ドルとなり、「通期で10%程度の伸長は可能」とし
た。
〔連結業績(前年同期比)09年3月期予想(前回予想)〕
売上高 3968億8100万円(8.3%増)1兆5700億円(1兆5700億円)
営業損益 △271億7600万円(―)2800億円(2400億円)
経常損益 △63億8800万円(―)3000億円(2600億円)
純利益 24億9400万円(98.1%減) 2000億円(1600億円)
〔国内4―6月(前年同期比%)、億円〕
ブロプレス 347(-3.6)
タケプロン 175(8.2)
リュープリン165(-5.5)
ベイスン 126(-12.2)
アクトス 120(16.6)
エンブレル 67(62.4)
ベネット 40(-21.8)
セルタッチ 31(-4.7)
アイソボリン 26(-26.1)
リウマトレックス21(8.9)
グロベニン 21(-5.1)
パンスポリン 20(-29.3)
ダーゼン 18(-10.9)
ファーストシン15(-9.4)
ロイコボリン14(3.5)
〔国際戦略品連結4―6月(前年同期比%)、億円〕
リュープロレリン327(-3.4)
ランソプラゾール724(77.2)
カンデサルタン 599(8.2)
ピオグリタゾン 1033(-3.1)