厚労省 インターフェロンや降圧剤などで添付文書改訂を指示
公開日時 2008/08/10 23:00
厚生労働省は7月4日、C型慢性肝炎治療薬ペグインターフェロンα-2a(中
外製薬のペガシス)などについて使用上の注意の改訂を指示した。間質性肺炎
の既往歴がある患者を新たに禁忌に加えた。
降圧剤は12成分に対して改訂を指示。マレイン酸エナラプリル(万有製薬のレ
ニベースなど)は、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群を、降圧剤塩酸ベナゼプ
リル(ノバルティスのチバセンなど)は肝炎、肝機能障害、黄疸、無顆粒球症、
好中球減少、膵炎をそれぞれ「重大な副作用」に追加。それら2剤を加えた降
圧剤12成分(アラセプリル、塩酸イミダプリル、カプトプリル、塩酸キナプリ
ル、シラザプリル、塩酸テモカプリル、塩酸デラプリル、トランドラプリル、
ペリンドプリルエルブミン、リシノプリル)で、投与中に妊娠が判明した場合
は中止することを求めている。
抗生物質アモキシシリン水和物(武田薬品のアモリンなど)は、重大な副作用
に急性汎発性発疹性膿胞症を加え、膿胞などの異常がみられた場合は使用を中
止し適切な処置を行うこととした。組み合わせ製剤として販売するランソプラ
ゾール・アモキシシリン水和物・クラリスロマイシン(武田薬品のランサップ)
にも同様の記載を指示した。
そのほか、総合感冒薬サリチルアミド・アセトアミノフェン・無水カフェイン・
メチレンジサリチル酸プロメタジン(塩野義製薬のPL顆粒など)は、汎血球減
少と劇症肝炎、抗菌剤メシル酸ガレノキサシン水和物(大正富山とアステラス
製薬のジェニナック)は、徐脈や洞停止、房室ブロック、無顆粒減少症、黄紋
筋融解症をそれぞれ重大な副作用に追記し、注意を促した。