武田薬品 前立腺がんワクチン、VITAL-2試験を中止
公開日時 2008/08/28 23:00
武田薬品工業は8月28日、米セルジェネシス(CGI)と提携した前立腺がんワ
クチン「GVAX」について、CGIが実施中の2本のフェーズ3(VITAL-1、VITAL
-2)のうち、同2を中止することに合意したと発表した。死亡例が114例のう
ち、対照群が47例に対しGVAX群が67例と1.4倍の差が出たため。独立データモ
ニタリング委員会から中止勧告を受けた。同1は継続実施する。
同1はGVAX単独療法で、対象患者は「非症状」・転移ありに対し、同2はGVAX
とドセタキセルの併用で、対象患者は「有症状」・転移ありの点で違いがある。
対照群(ドセタキセルとプレドニゾン併用)と主要評価項目(延命効果)は同
じ。対照群よりも多くの死亡例が出たことについては要因が特定されていない
としている。
武田は今年3月に全世界を対象とした独占的開発・販売契約を締結、一時金の
額は5000万ドル。