厚労省 パーキンソン病治療薬の一変申請を通知
公開日時 2008/09/02 23:00
厚生労働省は8月29日付でパーキンソン病治療薬カベルゴリン(一般名、ファ
イザーのカバサールなど)について、用法・用量に関し一部変更承認申請を行
うよう、日薬連に通知した。1日の最高用量を4mgから3mgに変更するもので、
同日に開催された薬食審・医薬品第一部会で了承されたもの。企業に対して9
月末までに申請することを求めた。承認は10月末までに行うとしている。
カベルゴリンについては、1日の投与量が3mg以上で心臓弁膜症を含む線維症
の副作用の発現リスクが高くなるとしている。6月にEMEAが同剤の最高推奨用
量について3mgとするよう勧告しており、医薬品第一部会では、現場の実態な
どと併せて検討した。
審査管理課によると、カベルゴリンの重篤な副作用例は99年8月~08年7月ま
でに44例報告されており、うち3mg以上では23例。高用量での使用例は、全体
からみれば少ないことから、副作用の発現比率としては高いとしている。