ドラッグラグ問題 業界側と患者側との間に認識のズレ
公開日時 2008/11/17 23:00
日本製薬工業協会が11月15日に都内で開催したドラッグラグ問題をテーマにし
たセミナーで、産学官の関係者と患者との間でこの問題に対する認識のズレが
表面化した。
産学官側は、主に開発や承認審査の期間の短縮、薬価制度の見直しなどでまだ
十分な治療薬がない疾患領域の画期的新薬の開発をいかに進め、いかに早く患
者に届けるかに主眼を置いて対策を論じた。
患者側からは、抗がん剤を例に挙げ、すでに欧米で標準的に用いられながらも、
日本には薬剤はあっても欧米の適応が未承認であるため、高額な負担をしなが
ら適応外使用をせざるを得ない状況をまず解消してほしいという声がフロアか
らも上がった。