大日本住友 協和発酵キリンから中国工場を譲受
公開日時 2008/11/26 23:00
大日本住友製薬は、協和発酵キリンから中国・蘇州にある生産子会社を譲り受
けることになった。両社が11月26日に発表した。これは大日本住友の中国での
事業拡大に備えたもの。今後、中国での認可など手続きを進め、10~11年の稼
働を目指す。
大日本住友は、中国の現地法人を通じ抗生物質メペム(日本名:メロペン)な
ど4品目を販売しており、メペムを中心に業績を伸ばし、現地売上は今年度予
想で35億円に上る。それら製品は中国現地法人(蘇州)の工場で包装している
が、数年後には生産能力が不足することが予想され、工場の増強を検討してい
た。
一方、合併に伴い中国拠点数が6ヵ所(北京、上海、広州、香港、鯤鵬、蘇州)
に増えた協和発酵キリンは、中国事業再編のため、蘇州に工場を有する現地法
人「協和発酵医薬(蘇州)有限公司」の売却を検討していたことから、両社の
意向が一致、26日に契約を締結した。
大日本住友が譲り受けることなった工場は固形製剤生産設備を有し、06年4月
に完成したばかりで、本格稼働前のもの。工場の価格は現在査定中といい、今
回の譲受に伴う金銭面のやり取りは開示していない。