富山化学 米国の開発要員を増強へ
公開日時 2008/12/09 23:00
富士フイルムグループの富山化学工業は、来年3月までに米国の開発要員を倍
増することになった。米国での販売を目指す戦略品の開発が進捗することをに
らんだもの。FDAへの対応に詳しい専門家なども採用して十数名体制にし、開
発を効率化したい考え。
富山化学は、富士フイルムグループとなり、導出戦略から自販も視野に入れた
海外展開に方針転換。まずは米国進出を目指す。米国では、フェーズ1にある
新型インフルエンザへの効果も期待されるT-705に加え、4月には新しいアル
ツハイマー型認知症治療薬として開発を進めるT-817MAがフェーズ2を開始。7
05への注力で開発が停滞していた新しい抗真菌剤を狙うT-2307が来年後半にも
フェーズ1を開始できる見込み。
そのため開発要員の増強が必要となった。現在のニューヨークのオフィスは手
狭となるため、郊外にあるという富士フイルムUSAの一部に拠点を移す。