武田薬品とキャンバス社 米で中皮腫治療薬のフェーズ2開始
公開日時 2008/12/10 23:00
武田薬品工業とバイオベンチャーのキャンバス社(本社:静岡県沼津市、河邊
拓己社長)は12月10日、悪性胸膜中皮腫の治療薬として開発中のCBP501(注射
剤)のフェーズ2を米国で開始したと発表した。同剤は、がん細胞の細胞分裂
の過程でDNAの損傷をチェック、修復を行うG2期チェックポイントを阻害し、
がん細胞死に導く作用があるとされている。
CBP501はキャンバス社が創製したもので、07年3月に武田薬品が全世界での独
占的開発・製造・販売権を獲得した。発表によると、フェーズ1では、抗がん
剤シスプラチンとの併用で抗がん活性が高まるというデータが得られている。
米国以外での開発計画は未定という。