扶桑薬品 新生血管阻害剤OTS102のフェーズ2/3を開始
公開日時 2009/01/27 23:00
扶桑薬品は1月27日、オンコセラピー・サイエンス(OTS社)が開発中の新生
血管阻害剤OTS102について、膵がんを対象にしたフェーズ2/3「ペガサスPC
スタディー」で第1例目の投与を開始したと発表した。両社は05年4月に開発
契約を締結し、OTS社が開発を担当し、扶桑薬品は開発費を負担。早くて10年
の申請を目指す。
ペガサスPCスタディーは、抗がん剤ジェムザールを対照に生存期間の延長をエ
ンドポイントとした二重盲検比較試験で実施。局所進行膵がん及び再発膵がん
患者を対象に、全国26施設で200例程度を集積する計画だ。OTS102は、特異的
に免疫能を高め、がんの増殖に関与する腫瘍新生血管内皮細胞のみに対して働
くがんワクチン療法剤。膵がんは年間の罹患患者数が約2万人である一方、死
亡者数もほぼ同数と非常に予後の悪い疾患。5年生存率は6.7%としている。