ノバルティス 分子標的薬無効の腎細胞がんに新薬 承認申請
公開日時 2009/01/28 23:00
ノバルティスファーマは1月28日、ソラフェニブやスニチニブといった分子標
的薬が無効となった腎細胞がん患者に対する新薬としてエベロリムスを日本に
承認申請したと発表した。同剤は経口剤で、がんの増殖や成長、血管新生に関
わるmTORタンパクを阻害することで、がんの増殖を抑える効果を持つという。
日本を含む10ヵ国で400人以上が参加した治験では、同剤は無増悪生存期間が4.
0ヵ月と、プラセボに比べ2倍延長した。欧米でも転移性腎細胞がんの適応で
承認申請中。日本では、膵内分泌腫瘍を対象にフェーズ3、胃がんを対象にフ
ェーズ2の段階にある。