武田 提携拡大で抗体医薬開発を強化
公開日時 2009/02/11 23:00
武田薬品は2月10日、独自の抗体の最適化技術を持ち、共同研究開発を進めて
きた米ゾーマ社との提携関係を拡大することで合意したと発表した。ゾーマ社
の持つ複数の技術にもアクセスできるようになる。これまでは武田薬品が選択
する複数の標的に対し、ゾーマ社が抗体を創出する内容だったが、今回の提携
拡大で「大阪の十三の研究所や武田サンフランシスコの抗体医薬研究能力を補
完することが可能になる」としている。
発表によると、提携拡大により、武田はゾーマ社の保有する抗体医薬の研究開
発に用いる技術や、統合情報システム、データ管理システムへのアクセスが可
能になる。今回の契約に基づき武田はゾーマ社に対し、2900万ドルを支払うと
ともに、提携拡大によって創出された抗体の研究開発の進捗に応じたマイルス
トンならびに販売額に応じたロイヤルティを支払う。