仏サノフィ・アベンティスが２月11日に発表した08年度業績によると、売上高
は対前年比3.7％増の275億6800万ユーロ、純利益は3.2%増の71億8600万ユーロ
だった。医薬品事業の売上高は、Acompliaの撤退や、米国で不眠症治療薬アン
ビエン、欧州で抗がん剤エロキサチンのジェネリック医薬品との競合などが影
響したものの、ランタス（27.7％増）、タキソテール（13.2％増）、クレキサ
ン（10.6％増）などの主力品が大きく伸長し、3.1％増の247億700万ユーロだ
った。

また、持続的な成長を達成するためにヘルスケア分野における多角的事業を展
開、研究ポートフォリオの合理化や意志決定プロセスの見直しなどによる研究
開発での強化、組織構造や経営プロセスの簡略化による一般管理費削減、外部
との共同研究の拡大などを進めていく方針を示した。


〔１―12月、全世界―米国、百万ユーロ（単純前年度比％）〕
クレキサン　2738（10.6）1625（11.7）
プラビックス　2616（10.5）172（3.0）
ランタス　　　2450（27.7）1452（30.8）
タキソテール　2033（13.2）737（15.9）
エロキサチン　1348（-5.7）948（6.2）
アプロベル　　1202（14.2）―（―）
マイスリー　　829（-34.1）547（-44.9）
アンビエン　　475（-8.7）―（―）
アレグラ　　　688（2.1）333（0.9）
コパキサン　　622（19.6）210（19.3）
Tritace　　　513（-30.1）―（―）
アマリール　　387（-1.3）６（-25.0）