厚労省の麻しん対策、12年にワクチン接種95%以上は「まず無理」
公開日時 2009/02/22 23:00
厚生労働省の麻しん対策推進会議の加藤達夫座長(国立成育医療センター総長)
は2月20日の会合で、麻しん排除のため12年にワクチン接種率を95%以上に引
き上げる目標に対し「残りの期間をみてもまず無理」と危機感を表明した。関
係者に更なる努力を求めた。
接種率は、1~2歳の第1期は全国的にも高かったが、就学前の5~7歳の第
2期は麻しん、風しんともに66.4%、中学1年生の第3期は66.1%、高校3年
生の第4期は58.1%(12月31日時点)と全体的に6割程度にとどまっている。
加藤座長は、市区町村に対しては未接種者の把握のほか、個別通知や電話によ
る積極的な接種勧奨を行うこととし、都道府県には市区町村の取り組みの支援
などを求めた。教育機関に対しては、未接種者の把握と接種の確認、繰り返し
の勧奨をするべきと指摘した。