薬食審・第二部会 GSKの抗がん剤タイケルブがようやく通過
公開日時 2009/02/26 23:00
厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会は2月26日、グラクソ・スミスクライン
の抗がん剤タイケルブ錠(一般名:ラパチニブトシル酸塩水和物)などの承認
を了承した。3月下旬開催予定の薬事分科会を経て正式承認される見通し。
同剤は、カペシタビン(中外製薬のゼローダ)と併用する抗がん剤で、「HER2
過剰発現が確認された手術不能または再発乳がん」を適応としている。同様の
薬剤に中外製薬のハーセプチンがある。GSKは07年3月に申請。当時、同適応
の薬剤がなかったことから厚労省は優先審査品目に指定した。審査管理課によ
ると、承認に時間がかかった理由について、単剤投与の可能性など申請前の企
業側の検討が不十分であったため、審査の段階で時間がかかったとしている。
米国では07年3月、世界65ヵ国で承認されている。
第一三共の合成抗菌薬クラビット錠(レボフロキサシン水和物)は、新たに25
0mgと500mg、顆粒10%の新剤型を追加、投与方法も1日3回を1日1回に変更
した。大用量を1回で投与する耐性菌が発生しにくい方法に変更するよう05年
に日本化学療法学会から要望が出されていたため。