外資系メーカーの4割は今後10年間で「日本市場が重要」
公開日時 2009/03/05 23:00
今後10年間を展望した時、外資系メーカーの38%が今以上に日本市場を重要と
考えていることが、国際的なコンサル会社であるブーズ・アンド・カンパニー
が3月5日に発表した調査結果で分かった。
調査によると、日本ではシェア向上の余地がまだあることや、米国に比べ成長
率が高く、高齢者化も高いことなどが理由に挙がっている。ただ同社は、「外
資系の大手、特に日本である程度歴史のあるメーカーにとってはマクロ的に日
本市場の重要性は低くならざるを得ないだろう」と分析。回答者が日本人であ
ると重要性が高いと回答する傾向もあるとして留意を求めた。
今後の領域戦略については、内資の売上高2000億円以上の企業は、広範囲に展
開はゼロ。1~2領域に絞り込むが45%で、その点は2000億円未満の企業も55%
に上った。絞り込み戦略について同社は、企業側に他の領域の切り捨てという
相当な決断を迫るとして「やり切れるかどうかがポイント」だとし、失敗すれ
ば絞り込みようがなくなるため「中長期的にみて慎重な検討を要する」と指摘。
「絞り込むのであれば、次世代のモデルを考えておく必要があるだろう」とし
ている。