仏サノフィ・アベンティスは４月13日、日本法人を通じて、ブラジル最大手の
後発品企業メドレー社を５億ユーロで買収することで合意したと発表した。09
年度第２四半期（４～６月）にも手続きが完了する。この買収でサノフィ・ア
ベンティスは、ブラジル及び中南米での後発品ビジネスでリーディングカンパ
ニーとなる。サノフィ・アベンティスは成長力強化の一環で新興国を中心に後
発品事業に着手。３月にはチェコのゼンティバ社、４月にはメキシコのケンド
リック社の買収に乗り出している。

メドレー社の08年度の全売上高は約１億5300万ユーロで、この68％を後発品事
業が占める。ブラジルの製薬企業では売上高第３位、後発品分野ではトップ企
業となっている。一方、サノフィ・アベンティスはこれまで50年以上にわたっ
てブラジルで事業展開し、現在、ブラジルで売上高第１位の地位にある。ブラ
ジルでは売上高トップと第３位の製薬企業のM＆Aとなる。