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塩野義製薬 09年度のクレストールのロイヤルティ収入は500億円に

公開日時 2009/05/11 23:00

塩野義製薬は5月11日、09年3月期決算を発表した。売上高は、クレストール
のロイヤルティ収入やサイエル社の買収で第4四半期の売上高(92億円)が計
上されたことで、6.2%の増収となった。利益面は、買収に伴う企業結合会計
の費用処理で研究開発費(インプロセスR&D費)や販管費が大幅に増加し、営
業利益は20.8%、経常利益19.7%、純利益37.5%とそれぞれ2桁の減益となっ
た。
医療用医薬品の売上は1532億円で対前年比1.2%減。スタチンのクレストール、
がん疼痛治療剤オキシコンチンのほか、新製品3品目(イルベタン、ディフェ
リン、ピレスパ)が牽引したものの、インターロイキン―2製剤イムネースが
競合品の登場で減少した上に、薬価改定により主力の抗生物質(フロモックス、
フルマリン、塩酸バンコマイシン)が影響を受け減収となった。「減収分と新
薬の増加分が拮抗し、薬価改定を埋め切れなかった」(手代木功社長)と分析
した。

今年2月にオンコセラピー・サイエンス社と契約を締結したがん治療用ペプチ
ドワクチンについては、「欧米すべて巻き込んでの開発が必要」(手代木社長)
との見解を示し、グローバルではパートナーを見つける計画。国内は自社で行
うこととした。
通期については、サイエル社の業績が通期で寄与することやクレストールの海
外販売が約4割増の495億円と好調であることなどを理由に売上・利益面とも
に大幅増を見込む。

【連結業績(前期比)次期予想(前期比)】
売上高  2275億1100万円(6.2%増)2840億円(24.8%増)
営業利益 320億1400万円(20.8%減)600億円(87.4%増)
経常利益 320億300万円(19.7%減)580億円(81.2%増)
純利益  156億6100万円(37.5%減)350億円(123.5%増)
研究開発費 528億2200万円(31.1%増)500億円(5.3%減)

【08年度(前期比%)次期予想、億円】
フロモックス   273(-4.5)240
クレストール   177(70.2)230
フルマリン    101(-17.2)90
クラリチン    96(6.7)97
リンデロン等外用 96(-4.0)95
塩酸バンコマイシン81(-23.6)65
オキシコンチン  77(16.7)88
イムネース    61(-47.9)30
フィニバックス 29(16.0)40
イルベタン    12(―)35
ディフェリン   12(―)32
ピレスパ    2(―)20
工業所有権等使用料収入368(15.1)520
うちクレストール   343(15.1)495

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