薬食審・第二部会 ノーベルファーマの抗がん剤がオーファン指定
公開日時 2009/05/25 23:00
厚生労働省の薬食審・医薬品第二部会は5月25日、ノーベルファーマのカルム
スチン脳内留置用製剤について希少疾病用医薬品に指定することを了承した。
予定される効能・効果は悪性神経膠腫。WHOのグレード分類で悪性度が高い3
か4の場合(悪性度は小さいほうから1~4の4分類)で患者数は約3000人。
同剤はニトロソウレア系抗がん剤の除放制剤。外科的手術で腫瘍を摘出した後
に脳内に留置、患者の体力などが回復し既存の化学療法・放射線療法が開始で
きるまで2~4週間に作用させるという。
また、大日本住友製薬の抗真菌剤アムビゾーム(一般名:アムホテリシンB)
のリーシュマニア症などに対する適応追加と藤本製薬のサレド(サリドマイド)
の50mg製剤の追加も了承した。