大洋薬品 MR220人体制へ DPC病院への販売強化狙う
公開日時 2009/06/09 23:00
大洋薬品工業の新谷重樹社長は6月9日、名古屋本社で行った08年度(08年4
月~09年3月)決算説明会で、今年8月までに32人のMRを新たに採用し、MR22
0人体制にすることを明らかにした。ジェネリック(GE、後発品)の需要増が
期待されるDPCを採用する基幹病院への販売強化が狙い。
基幹病院に対し注射剤GEを中心に拡販を進めている。そのため品質情報、安全
性情報の提供をより充実する必要性が高まったことから増員に舵を切ってきた。
当面は220~230人体制で展開する。併せて基幹病院対応として販社中心から卸
ルートの開拓も進めており、現在売上げベースで3割まで拡大してきていると
いう。
これら人員増や設備投資が影響し、08年度決算は、売上高は420億3400万円の1
2.3%増となる一方で、利益は2桁減。営業利益は17.1%減の60億5600万円、
経常利益は18.7%減の53億4900万円、当期純利益は16.6%減の27億5300万円と
なった。
09年度通期業績は、営業力強化などによるGE拡販や先行投資が一段落すること
から2桁の増収増益を見込む。売上高は500億円突破の503億6200万円(19.8%
増)、営業利益85億5100万円(41.2%増)、経常利益79億6200万円(48.9%増)
、当期純利益47億6100万円(72.9%増)。