第一三共 日本郵政西川社長を社外取締役として承認
公開日時 2009/06/28 23:00
第一三共は6月26日、東京都内のホテルで定時株主総会を開き、庄田隆代表取
締役社長ら取締役候補者10人の選任を行い、原案通り可決・承認した。ただ、
取締役候補者のなかの社外取締役候補のひとりに、日本郵政社長の西川善文氏
が名を連ねていたことから、株主の1人が「忙しい方なので、郵政に専念させ
た方が良い」と、西川氏を除く取締役9人にすべきとの修正動議が出る一幕も
あった。
西川氏は、第一三共の設立時(05年9月)から同社の社外取締役を務めている。
修正動議に対して庄田社長は、「重要案件の時はいつも(取締役会に)出席を
いただいている。いろいろな経営のアドバイスをいただいている」と述べ、銀
行などで培った財務や企業経営のアドバイスを今後も求める考えを示した。
この日の株主総会は所要時間2時間8分(前年1時間21分)、出席者1131人
(同935人)。質疑応答では、ランバクシー問題や、米国申請中の抗血小板薬
プラスグレルや日本で年内申請を目指しているインフルエンザ治療薬CS-8958
の進捗状況、国内営業力――などの質問が出た。