日医工・田村社長 MR教育を強化 テイコクとの「真のシナジー」狙い
公開日時 2009/07/16 04:00
日医工の田村友一社長(写真)は7月15日、東京都内で行った09年11月期第2四半期決算説明会で、08年6月に子会社化したテイコクメディックスからのMRと日医工のMRとの間で双方の製品知識を深めるなどMR教育の強化に取り組んでいることを明らかにした。テイコク側から約100人のMRが加わっており、教育強化で「真のシナジーを築きたい」と狙いを説明した。
現在MR数は約260人で、営業を支援する学術スタッフも約40人いる。しかし田村社長は、これまでを振り返り、皮膚科に強いテイコクと循環器領域に強い日医工と主力領域が異なり、お互いの製品の知識も双方に十分浸透しておらず「勉強不足を感じている」と吐露。「もう一度重点的にこの1年かけて徹底的に教育させている」と述べた。
MR数については、今後の売上規模にかかわらず「260~280人程度のMRがジェネリック(GE)メーカーとして適切と考えている。全国の医療機関、卸様に十分対応できる」と説明し、現状程度を維持していく考えを示した。学術スタッフやコールセンター担当者は増員するという。
09年11月期第2四半期決算は前日の14日に発表した。GE市場の「拡大スピードは緩やか」で、当初の期待と比べ「やや低調」としながらも、4割近いGEの売上の伸びに加え、テイコクの長期収載品が加わったことで大幅な増収増益となった。
〔連結業績(前年同期比)通期予想(08年11月期実績)〕
売上高 266億7600万円(45.0%増)570億円(428億4100万円)
営業利益 31億1100万円(16.1%増)70億円(51億7500万円)
経常利益 30億8200万円(15.0%増)68億円(54億4200万円)
純利益 16億2200万円(0.4%減) 36億円(34億4200万円)