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ヒドロコルチゾン製剤の過剰な発注控えて適正使用を 供給不安で厚労省が事務連絡発出

公開日時 2024/12/06 04:51
厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課は12月4日、ヒドロコルチゾン製剤「ソル・コーテフ注射用100 ㎎」と「水溶性ハイドロコートン注射液100mg」について、過剰な発注を控えるよう協力を求める事務連絡を発出した。ファイザーのソル・コーテフは10月から供給不安が続いている。水溶性ハイドロコートン注射液 100mgを製造販売する日医工は増産を進めるが、日本内分泌学会によると両剤あわせて、「これまでの30%程度が出荷される見込み」という。厚労省は、「過剰な発注は厳に控えていただき、当面の必要量に見合う量のみの購入をお願いしたい」と周知。「ヒドロコルチゾン製剤について、代替が困難な疾患 の治療における使用量を確保できるよう、引き続き適正な使用に努めていただきたい」としている。

ソル・コーテフ注射用100 ㎎をめぐっては、製造ラインでの無菌性の疑義により、供給不安に陥っている。10月に在庫消尽後出荷停止を予定していたが、製造計画を踏まえて卸に限定出荷を継続。ただ、出荷量は限定出荷前の「1割ほど」にとどまっている。

同剤を製造販売するファイザーは、安定供給に向けて日本内分泌学会、厚労省、日医工と協議を重ねており、日医工の水溶性ハイドロコートン注射液100mgとあわせて、需要に対応可能な出荷を目指す。あわせて、適応に違いはあるものの、同一成分である「ソル・コーテフ静注用 250mg、同 500mg」について、「海外本社も含め全社を挙げて」増産に取り組む。「ソル・コーテフ静注用 250mg、同 500mg」についても限定出荷を続けるが、ソル・コーテフ静注用 500mgは25 年 2 月後半より出荷量を増やす予定。増加量は 本剤の限定出荷前の需要の 1 割程度をカバーできる見込みとしている。

代替品はファイザーのメチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム、メチルプレドニゾロン酢酸エステル。

日本内分泌学会は5日付で、有馬寛代表理事名でこうした状況を周知した。ステロイド注射製剤を製造販売している他の会社にも出荷増の対応を要望していると説明。「保険適用の問題はあるが、厚労省にも要望書を提出することとしているので、患者さんの救命を最優先にしていただきたい」としている。


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