FDA 経口抗血小板剤エフィエントを許可
公開日時 2009/07/15 04:00
米国FDAは7月10日、経口抗血小板剤エフィエント(プラスグレル、第一三共とイーライリリーの共同開発)を許可した。適応は、PCI(経皮的冠動脈形成術)を受けるACS(急性冠症候群)患者における血栓性心血管イベント(ステント血栓症を含む)の抑制。
同剤はクロピドグレル(市販名プラビックス、サノフィ・アベンティス)と同じく、P2Y12ADP受容体を遮断して血小板活性化及び凝集を抑制する。
心発作を経験あるいはそのおそれのある患者1万3608人を対象にプラビックスと比較した臨床試験では、非致死性心発作をプラビックス投与群9.1%からエフィエント投与群では7.0%に減少させた。
死亡及び脳卒中の頻度は、両群においてほぼ同様であったが、脳卒中の既往のある患者ではエフィエント群において脳卒中再発が多い傾向が見られた。 --FDA News Release, July 10