ノバルティス09年上半期 医薬品好調もドルベースで減収減益
公開日時 2009/07/21 04:30
スイスのノバルティスが7月16日に発表した09年上半期業績(ドルベース)は、循環器やがんといった主力領域の製品の伸びなどで医薬品事業は3%増(現地通貨ベースでは12%増)となったが、為替の影響を大きく受けたことなどにより事業全体の業績は減収減益となった。
売上高は202億5500万ドルで、ドルベースでは2%の減収。営業利益は47億1100万ドルで5%減(ドルベース)、中間純利益は40億1900万ドルで12%減だった。
事業別業績では、ワクチン・診断技術、サンド(ジェネリック)、コンシューマの各事業は減収、営業減益だが、医薬品事業だけが135億4800万ドルで3%増、営業利益は42億7500万ドルの横ばいを確保。降圧剤ディオバン、慢性骨髄性白血病治療薬グリベックなど主力品の伸びに加え、加齢黄斑変性症治療薬ルセンティスやアルツハイマー病治療薬エクセロンパッチなど新製品が押し上げた。医療用薬売上高トップ10の合計は87億円3800万ドルで4%増。各製品の売上高は次の通り(単位百万ドル)。
ディオバン/コディオ 2935(2%増)
グリベック 1884(3%増)
ゾメタ 701(4%増)
フェマーラ 596(6%増)
サンドスタチン 539(3%減)
ルセンティス 523(20%増)
ネオーラル/サンディミュン 448(11%減)
エクセロン/同パッチ 436(12%増)
ボルタレン 372(11%減)
エクスフォージ 304(76%増)