万有製薬は７月29日、営業本部内の体制を８月１日付で一部変更すると発表した。これまで生活習慣病関連製品の社内マネジメント（レポートライン）は大きく病院担当ＭＲと開業医担当ＭＲごとに行ってきたが、病院担当と開業医担当のこれまで以上の連携強化に向けて、生活習慣病関連製品を地域ごとにマネジメントする方向に切り替える。

同社は、今回の社内体制の変更について「既存製品の販売拡大を図るとともに、今後の新製品上市に向けた最適な営業体制を整えるもの」とコメント。生活習慣病関連製品で次期主力品に位置づける２型糖尿病治療薬ジャヌビア（一般名＝シダグリプチンリン酸塩水和物、７月24日に厚労省薬食審・医薬品第一部会通過）の承認取得・販売開始を見据えての体制変更とみられる。

同社のＭＲ数は1500人。専門ＭＲ制を採用しており、「糖尿病・代謝性疾患」「循環器疾患」「メタボリック」「筋骨格系・呼吸器疾患」「ＡＧＡ・眼疾患」「ＨＩＶ」「感染症」「ワクチン」の８領域に配置している。このうち「糖尿病・代謝性疾患」と「循環器疾患」の専門ＭＲは病院市場でそれぞれの製品を営業する一方、「メタボリック」の専門ＭＲは開業医市場で生活習慣病関連製品を営業している。この３領域を統括する「循環器・代謝疾患セールスグループ」を８月に設置するとともに、東日本と西日本に責任者をそれぞれ配置する。なお、各専門ＭＲは引き続き、疾患領域別の営業活動を行う。

循環器・代謝疾患セールスグループの東日本エリアセールスマネージャーには番場順一氏、西日本エリアセールスマネージャーには荒井重希氏が就く。