英国立臨床評価研究所（NICE）は8月26日、抗がん剤セツキシマブの国民健康保健サービス（NHS）における最終使用ガイダンスを発行した。

同ガイダンスではセツキシマブについて、結腸直腸切除後あるいは切除可能で、一定の基準を持った転移結腸直腸がん患者に対してFOLFOX（5-FU＋葉酸系薬剤＋オキサリプラチン）との併用を、また、オキサリプラチンに忍容性がないか禁忌で一定の基準をもつ患者に対しては、FOLFIRI（5-FU＋葉酸系薬剤＋イリノテカン）との併用を、それぞれ第１選択薬として推奨した。

NICE評価委員会が、同剤ライセンサーのメルクセローノが提出した費用対効果のデータと腫瘍縮小エビデンスを検討した結果、同剤がNHSの資源を使用して妥当との結論を出したとしている。