米・対等合併GL改訂へ
公開日時 2009/10/16 04:00
米連邦取引委員会(FTC)と司法省(DoJ)によって、対等な企業同士が合併する際の市場への影響を評価する「対等合併ガイドライン(GL)」の改訂作業が進められていることが、分かった。改訂は92年以来。
GLの改訂は、合併の評価プロセスをより分かりやすくすることに加え、これまでに得られた経験を生かすのが目的。GL案では、合併が“非競争的”と判断する根拠を▽消費者の利益▽合併後の競争による結果▽合併後の計画▽消費者の見解―などに求めている。
今後は、公開討論会を開催し、広く意見を求める。12月3日にワシントンで開催されるのを皮きりに、シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコでの開催を予定される。
焦点となるのは、▽合併による価格差別化問題と競争をいかに考えるか▽イノベーションの効果など価格面以外をどうみるか▽救済合併についてどうアプローチするか――などとみられている。
(The Pink Sheet 10月5日号より) FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから