アステラス・AZ 喘息配合剤シムビコート 最新の喘息予防管理GLで推奨薬剤のひとつに
公開日時 2009/11/13 04:00
アステラス製薬とアストラゼネカは11月12日、10月に製造販売承認を取得し、薬価収載手続き中の成人気管支喘息配合剤「シムビコートタービュヘイラー」が、最新の喘息予防・管理ガイドライン2009(JGL2009)で推奨薬剤のひとつとして掲載されたと発表した。ステップ1~4の重症度のうち、同剤はステップ2~4の治療薬として新たに推奨された。これは軽症持続型、中等症持続型、重症持続型の患者が該当する。JGL2009は10月末に開催された日本アレルギー学会秋季学術大会で発表されたもの。
同剤は、ステロイド薬ブデソニド160μgと即効性・長時間作用性β2刺激薬ホルモテロールフマル酸塩水和物4.5μgを配合し、ひとつの吸入器具に入れた薬剤。1日2回タイプ。2000年に欧州で承認されたことを皮切りに、100以上の国・地域で承認されている。
両社は今年8月に日本でのコ・プロモーション契約を締結。これにより情報提供活動は両社で行うが、製造・開発はAZが、流通・販売はアステラスが担当する。アステラスは契約一時金30億円を支払い、売上達成と追加適応取得のマイルストンで総額55億円の追加一時金を支払う可能性がある。日本では現在、AZがCOPDのフェーズ3試験を行っている。