世界標準となった大腸がん化学療法の選択肢 バイオマーカーを用いた個別化医療も浸透
公開日時 2009/11/29 00:00
国立がんセンター中央病院消化器内科山田康秀医長09年の7月に発行された「大腸癌治療ガイドライン」の改訂版で、化学療法の推奨レジメンが多様になった。とくに「治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸がん」に関しては、ベバシズマブ(製品名:アバスチン)やセツキシマブ(アービタックス)といった新たな分子標的薬の位置づけが明確化され、世界標準に近い治療アルゴリズムが記載された。さらに今後はパニツムマブ(ベクティビックス)の上市が見込まれているほか、抗上皮成長因子受容体(EGFR)抗体とKRAS遺伝子の変異と有効性との関連をめぐる研究も進んでいる。新たな展開を遂げている同領域の現状と今後の展望について、国立がんセンター中央病院の山田康秀・消化器内科医長に話をうかがった。◎大腸がんの新ガイドライン(GL)の改...