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薬食審・薬事分科会 新規糖尿病薬GLP-1アナログが1月中に承認へ

公開日時 2009/12/22 04:00

厚生労働省の薬食審・薬事分科会は12月21日、審議品目であった新しい2型糖尿病治療薬のGLP-1アナログ製剤ビクトーザ皮下注(一般名:リラグルチド遺伝子組換え、申請者:ノボ ノルディスク)と、新しい筋弛緩回復剤ブリディオン静注(スガマデクスナトリウム、シェリング・プラウ)の承認を了承した。1月中にも承認の運びとなる。

GLP-1は、食事をした時に消化管から放出されるホルモンで、血糖値を低下させるインスリンの分泌を促し、ブドウ糖の合成を進めるグルカゴンの分泌を抑えることで、血糖値を下げるといわれる。高血糖になると働きが高まる血糖依存的な性質のため、現行治療で懸念される低血糖になるリスクを低くすることも期待される。

11月の第一部会での審議では、委員から甲状腺への影響について質問があったが、添付文書案では、「重要な基本的注意」に「甲状腺関連の症候の有無を確認し、異常が認められた場合には、専門医を受診するよう指導する」とした。

ブリディオンは、麻酔用筋弛緩剤の投与により、深い筋弛緩状態からより早く回復させられるのが特徴。医薬食品局審査管理課によると、海外での有害事象で高用量で重いアレルギー症状が発現した例があったことから、添付文書案では、「慎重投与」に「アレルギー素因のある患者」を記載した。

なお、報告品目扱いだった抗がん剤アブラキサン点滴静注用(パクリタクセル、大鵬薬品)の1品目が、承認の了承を先送りすることになった。審査管理課によると、分科会開催前にメーカー側から、製剤を輸入しているメーカーで特定のロットから異物が見つかり、同時期同一工場で製造された製品を欧米で回収することになったとの報告を受けた。そのため同省は、海外工場に対するGMP調査などを行い「その結果を踏まえて承認の可否を決定する」ことにした。

この日、分科会では、アブラキサンを除く医療用薬17成分の承認を了承した。

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