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AZとアステラスのシムビコート 薬効で差別化 トップシェア獲得へ始動

公開日時 2010/01/15 04:02

1月13日発売した配合喘息治療薬シムビコートでアストラゼネカ(AZ)とアステラスは、両社2700人のMRでコ・プロを展開、ライバル品でグラクソ・スミスクラインのアドエアを上回る薬効で差別化を図り、トップシェア獲得を目指す。喘息患者の7割が開業医で治療を受けているとして、開業医に強いアステラスの販促協力(MR1300人)で、配合剤治療の普及、市場の開拓を進める。14日に都内で開かれた発売会見で、両社の営業責任者が明らかにした。

同剤は、喘息で起きている気管支の炎症をステロイドであるブデソニドで鎮め、即効性と長時間作動を併せもつβ2刺激剤ホルモテロールフマル酸塩水和物により気道を拡張する作用をもつ配合剤。薬効の強さは、AZによると、吸入剤粒子径が2~3μmと小さく、末梢気道まで効率よく到達・沈着しやすいためとする海外論文があるという。

AZ取締役の金子潔プライマリーケア事業本部長は、炎症を鎮める根治に導く吸入ステロイド薬の普及が日本はまだ全患者のうちの4割弱と低く、それが欧米の約2倍という日本の喘息死数の背景にあるとして、普及の余地の大きさと必要性を強調。先行品にアドエアがあるものの、シムビコートによる適正な治療の普及、市場の獲得を進める姿勢を示した。

金子氏によると、シムビコートが急性増悪の回数をアドエアより約3割減らした臨床試験結果や、発作時の治療薬(サルブタモール)と変わりない効果が示されたデータがあることから、喘息の長期管理効果と患者が求める効果発現の速さによる安心感を打ち出し、展開していく。

アステラス上級執行役員の山田活郎営業本部長は、「この薬なら喘息治療を変えていくだろうという思いを強くしている」と述べ、患者を苦しみから解放し、治療に取り組む医師に貢献するためにも「できるだけ早く日本のシェアナンバーワンを実現したい」と抱負を語った。

売り上げ予測は初年度5.6億円、9年後のピーク時に291.6億円となっている(中医協資料)。
(写真:右が金子氏、左が山田氏、中央がAZ取締役上級副社長最高執行責任者のマーク・マロン氏)

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