大洋薬品 テチプリン静注液を自主回収 特定ロットで副作用多く
公開日時 2010/02/05 04:00
大洋薬品は2月4日、鉄欠乏性貧血に用いるテチプリン静注液40mgの2つのロットの自主回収を始めたと発表した。投与直後の血圧低下や呼吸困難などといったアナフィラキシーショック関連の副作用重篤症例4例、非重篤例11例が医療機関から報告され、他のロットより多く認められたため。重篤症例のうち2例は当日に回復、1例は翌日に回復、もう1例は処置なしで回復したという。原因は調査中。
回収ロットは09年1月~4月に出荷された「810493」、同年4月~7月に出荷された「810495」で、17万8650本が対象。回収対象は09年1月~7月に出荷された約18万本。これ以降のロットには問題ないとして、出荷を続ける。同剤の08年度売上高は約3000万円という。