米FDAは今年2月に米アムジェンの赤血球増殖因子製剤(ESA)Procrit(エポエチンα)、Aranesp(ダルボポエチン)について、化学療法中のがん患者における貧血の使用でのリスクを医療関係者(腫瘍医など)が患者に適切に伝達するためのAPPRISE(医療供給者および患者に対するESAについてのリスク情報提供支援)計画の承認を発表した。これに伴って医療関係者の同計画登録が3月24日にスタートしたが、FDAは、医療関係者が同計画に徐々に馴染むことを配慮し、登録期限に1年間の猶予を持たせている。医療関係者は、APPRISE計画への登録、がん患者への教育計画の策定、患者にESAのリスク・ベネフィットの説明などが求められる。
がん化学療法受療中の患者でProcrit、 Aranespを使用、腫瘍の増大、死亡を早めた症例などが報告されたため、FDAは2008年4月、アムジェンにREMS(リスク評価・緩和戦略)の一環として、APPRISEを策定、医療関係者に順守させるよう求めていた。