米メルク 新社長にグローバル・ヒューマン・ヘルス部門統括責任者フレージャー氏
公開日時 2010/05/10 04:00
米メルク社は4月28日、来年4月に定年退職予定のリチャード・T・クラーク会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)が社長職を離れ、後任社長に上級副社長兼グローバル・ヒューマン・ヘルス(GHH)部門統括責任者のケネス・C・フレージャー氏が就任すると発表した。クラーク氏は当面、会長兼CEOの職にとどまる。
社長に就任するフレージャー氏は現在55歳。75年にペンシルバニア州立大学、78年にハーバード・ロースクールを卒業。メルク社には92年入社。99~06年までは上席副社長兼法務責任者、06~07年は上級副社長兼法務責任者と法務担当歴が長く、この間には心血管リスクの上昇により販売停止に追い込まれたCOX-2阻害薬バイオックス(ロフェコキシブ)に関連する訴訟対策の陣頭指揮を執った。現職は07年8月からで、昨年に完了したシェリング・プラウとの合併でも主導的役割を担ったとされる。
フレージャー氏の後任のGHH部門統括責任者には現アメリカ医薬品事業部門責任者のアダム・H・シェクター氏が就任する。