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大鵬薬品 バップフォーの販売権をUCBが返還 8月から単独販売

公開日時 2010/06/07 04:01

大鵬薬品は6月4日、尿失禁・頻尿治療薬「バップフォー錠10」「同20」(一般名:プロピベリン塩酸塩)に関するユーシービー(UCB)ジャパンとの販売権契約を7月末で解除し、8月から大鵬の単独販売になると発表した。同契約は2011年8月まで有効だったが、前倒しで終了することになる。また、UCBが販売しているH2ブロッカー「ストガー錠5」「同10」(一般名:ラフチジン)について、大鵬が情報提供活動を受託することでも合意した。ラフチジンは大鵬も「プロテカジン」の製品名で販売しているが、7月頃からストガーの納入先にもUCBと共同して情報提供を始める。

大鵬は重点領域にがん、アレルギー、泌尿器を位置づける一方、UCBは中枢神経と免疫を重点領域としている。今回の販売活動などの見直しは両社の基本戦略を踏まえたもので、UCBは本誌に、「中枢神経と免疫以外の領域の製品について、できるだけパートナーに委ねていく」とコメントした。UCBでは次期主力品のてんかん治療薬「イーケプラ錠」(一般名:レベチラセタム)が3日に厚労省・薬食審医薬品第一部会を通過しており、今回の見直しは営業資源をイーケプラに集中する一環とみられる。

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