ワクチン接種ためらう理由 トップは「費用が高額」 万有調査
公開日時 2010/06/10 04:02
万有製薬はこのほど、日本人のワクチンに対する意識調査結果を発表した。09年の新型インフルエンザの流行などもあって、ワクチン接種に抵抗を感じる人は23.4%と前回07年調査に比べて6.7ポイント減少したものの、ワクチン接種をためらう理由のトップは「費用が高額だから」で全体の7割弱にのぼった。また、日本のワクチンの現状に対して、公的な費用補助を求める声が54.2%あった。同社はこの調査結果について、「ワクチンで防げる病気や予防医療におけるワクチンの有用性について、多くの人々に知っていただく活動の参考にしたい」とコメントしている。
調査は全国の10歳以上の男女1238人(20歳以上が計1030人)を対象に実施した。方法はインターネット調査。調査期間は4月23日~25日。
任意接種ワクチンの認知度は07年調査から向上。特にHPVワクチンは17.4ポイント(5.9%→23.3%)、Hibワクチンは4.1ポイント(5.7%→9.8%)、高齢者用肺炎球菌ワクチンは9.0ポイント(7.7%→16.7%)の上昇がみられた。