Ubieは６月23日、セルフメディケーションに関するアンケート調査で、一般生活者の過半数が「症状に合ったOTC医薬品の選び方がわからない」、「副作用や飲み合わせに不安がある」と感じていることがわかったと発表した。OTC医薬品の購買経験を問わず、「選び方がわからない」と感じている生活者が多いことも判明した。同社は、「生活者に寄り添った適切・正確なOTC医薬品に関する情報提供の必要性が示された」と指摘している。

調査は、同社が運営する症状検索エンジン「ユビ―」を利用する一般生活者を対象に実施した。有効回答数は1661人で、女性が８割近くを占めた。幅広い年代から回答を得たが、ボリュームゾーンは40代、50代。調査期間は５月19日～21日。

調査結果をみると、回答者の92.7％がOTC医薬品を購入した経験があり、理由としては上位から「軽微な症状だったため」（86.0％）、「時間的な理由（病院に行く時間がない）」（56.3％）となった。OTC医薬品購入時の課題も聞いたところ、「症状に合った薬の選び方がわからない」（52.2％）や「副作用や飲み合わせへの不安」（51.9％）が多かった。

一方、OTC医薬品を購入した経験がない人（回答者全体の7.3％）にOTC医薬品を購入しない理由を聞いたところ、トップは「病院を受診した方が確実・安心」（62.8％）、次いで「症状に合った薬の選び方がわからない」（43.8％）となった。

なお、回答者全体にならして集計すると、「病院を受診した方が確実・安心」は4.6％、「症状に合った薬の選び方がわからない」は51.6％となる。

同社の井上真夢氏（Public Affairs（政策渉外参事））はメディア向け勉強会で、OTC医薬品活用の最適化のためには、「OTC医薬品を購入した経験がある人、ない人に関わらず、OTC医薬品に関する適切な情報提供がどちらの層にとっても課題になっている」とコメントした。