サノフィ アレグラの後発品発売を阻止 米地裁が販売差し止め
公開日時 2010/06/29 04:00
米ニュージャージー地方裁判所は、抗アレルギー薬アレグラ製品群のひとつであるアレグラーD 24 Hour(フェキソフェナジン/シュードーエフェドリン)の後発品発売を試みたドクターレディ(インド)に対し、販売差し止めを命ずる判決を下した。
サノフィアベンティスはアレグラの後発品参入をめぐり過去10年間で20件以上の特許係争に巻き込まれてきた。現在も、アレグラ、アレグラーD 12 Hourの後発品に関する特許侵害訴訟で、ドクターレディのほか、マイラン、バー、テバ、サンド、サン、ウオックハートを提訴している。すでにテバ、バーはアレグラ、アレグラーD 12 Hourの後発品を発売しているところだ。
2009年のアレグラの売上高は7億3100万ユーロ。2010年第1四半期の売上高は、2009年11月のアレグラーD 12 Hourの発売により、前年同期比27.1%減の1億7100万ドルに落ち込んでいた。同期の米国売上高も58.8%減の3300万ユーロとなっている。サノフィアベンティスは今年3月にFDAにアレグラのスイッチOTCを承認申請したところ。また米薬粧メーカーのCahttemを買収しており、OTC事業構築とアレグラブランドのマネージメントに乗り出し、アレグラ市場戦略をOTCにシフトさせている。
(The PInk Sheet 6月21日号より)FDAと米国製薬企業の情報満載 “The Pink Sheet”はこちらから