米メルク 南アフリカでAdcock Ingram社と共同販促
公開日時 2010/07/08 04:00
米メルク社は、同社子会社のMSD南アフリカが南アフリカ・ヨハネスブルグ証券取引所上場のAdcock Ingram社(本社・ミッドランド)との間でOTCと一部医療用医薬品の共同販促と配送を行うことで合意した。
共同販促は、両社が保有する喘息、皮膚科、偏頭痛、高脂血症、高血圧、骨粗鬆症の各領域の医療用医薬品とOTCを互いにプロモーションするというもの。
提携先のAdcock Ingram社は医薬品や医療用具などを扱うヘルスケア企業で09年の売上高は40億500万南アフリカランド(約470億円)。うち医療用医薬品売上高は27億5600万ランド(約323億円)で南アフリカ医薬品市場でのシェアは10%強で同国第2位。
医薬品市場規模が年間20億ドル超にまで成長した南アフリカだが、市場構成ではブランド・ジェネリックが中心で、なおかつ現地での製造よりも輸入品比率が高いことなどから、グローバル製薬企業にとっては魅力の高い市場となっている。
昨年春にグラクソ・スミスクラインが同国最大の製薬企業であるアスペン・ファルマケア(本社・ヨハネスブルグ)の株式16%を取得して同国内での販促提携を行ったが、今回のメルクの提携はこれに次ぐ動き。