帝人ファーマは８月20日、ジェンザイム・ジャパンが７月に承認取得した変形膝関節症の疼痛緩和薬サイビスクディスポ関節注２mL（一般名：ヒアルロン酸ナトリウム架橋処理ポリマー）を国内で独占販売する契約を締結したと発表した。ヒアルロン酸製剤を扱うのは初めてだが、骨・関節領域に強みを持っており、製品ラインナップに加えることで、同領域の強化につなげたい考え。薬価収載を経て、年内の発売を予定する。

同剤は、米ジェンザイムが開発した製剤。週１回、１週間ごとに３回連続の関節内投与をすることで、効果が６ヵ月持続すると報告されている。海外70ヵ国以上ですでに承認されている。米国では、ヒアルロン酸製剤を投与し、痛みを和らげる関節内補充療法の市場のシェアは50％を越えるという。日本国内での市場規模は約500億円といい、その中で帝人は同剤を単独で販売、市場拡大を図るとしている。