2011年注目市場を読むPart1抗凝固薬直接トロンビン阻害剤、ファクターⅩa阻害剤登場へ心房細動患者の脳卒中発症抑制めぐる市場が鍵に直接トロンビン阻害剤、ファクターⅩa阻害剤の新規市場参入で、大きく変わろうとしている抗凝固薬市場。約50年間、経口の抗凝固薬としてワルファリンを効果・安全性の両面から上回る薬剤はなく、新規薬剤の登場が待たれていた。2010年11月24日には、直接トロンビン阻害剤・プラザキサ（一般名：ダビガトランエテキシラート【以下、ダビガトラン】、日本ベーリンガーインゲルハイム）が厚労省の薬食審・医薬品第一部会で承認が了承された。“ブロックバスター”の期待も高い新薬の開発動向を紹介する。（望月英梨）新規抗凝固薬としては、２つの作用機序の薬剤の開発が進む。抗凝固カスケードの最下...