エビデンスベースのICU診療の多施設間推進プログラムの有効性を検討するため、カナダの地域病院15ヶ所で無作為化試験を実施。被験施設を2群に分け、6種類のエビデンスベース診療の向上を目的に、ビデオ会議フォーラムによるアルゴリズムの教育セッションやフィードバック、監査などをそれぞれ行った。お互いが対照群となるよう各群4ヶ月毎にそれぞれ異なる診療に取り組み、全6種類の診療導入改善における要約オッズ比を求めた結果、実施群は対照群よりも優れていた（要約OR 2.79; 95% CI 1.00-7.74）。特に人工呼吸器関連の肺炎予防での半横臥位（OR 6.35; 95% CI, 1.85-21.79)とカテーテル関連血流感染への予防措置（OR 30.06; 95% CI, 11.00-82.17)が顕著だった

JAMA. Published online January 19, 2011. doi: 10.1001/jama.2010.2000
A Multifaceted Intervention for Quality Improvement in a Network of Intensive Care Units
A Cluster Randomized Trial