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富山化学とエーザイ 抗リウマチ薬(DMARD)T-614を国内申請

公開日時 2011/09/01 04:02

富山化学とエーザイは8月31日、共同で開発してきた抗リウマチ薬T-614(一般名:イグラチモド)を日本で承認申請したと発表した。富山化学が創製したもので、炎症を起こす原因と考えられる免疫異常などをコントロールすることで効果を発揮すると考えられ、疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD)と呼ばれる薬剤。DMARDにはメトトレキサート(MTX)などがあるが、同社によると、既存のDMARDでは効果不十分なケースや重症度の高い患者への効果も期待できる新規DMARDという。

同剤の承認申請は03 年に行ったが、標準的治療への上乗せ使用した際のデータが必要であると判断し、追加試験を実施するため09 年に承認申請を一旦取り下げている。その後、MTXによる治療で効果不十分な患者を対象に治験を実施し、MTX 単独群に比べて、統計学的有意差をもってMTX 上乗せ使用時の有効性を確認できたことから、再申請した。

リウマチの薬物治療では、生物学的製剤が普及してきているが、高い効果の一方で薬剤費が高いこともあり躊躇するケースもある。その中でDMARDの治療には大きな役割があり、その中でT-614を新たな選択肢と位置付けたいというのが両社の狙いである。

両社は98 年に締結した本剤に関する共同開発契約およびライセンス契約に基づき、日本で共同開発し、承認取得後は、大正富山医薬品とエーザイが、2ブランド2チャネルで販売する予定となっている。

 

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