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【ERSリポート】ブデソニド/ホルモテロールへの切り替え  末梢気道炎症が残存する喘息患者の気道炎症を抑制

公開日時 2011/10/07 06:02

サルメテロール/フルチカゾンプロピオン酸エステル併用(SFC)で良好にコントロールされているものの、末梢気道に好酸球性炎症が残存している喘息患者において、ブデソニド/ホルモテロール併用(FBC)が、末梢気道の好酸球性炎症をより有効的に制御出来ることが東濃厚生病院の大林浩幸氏らの研究で明らかになった。9月24~28日までオランダ、アムステルダムで開催中の欧州呼吸器学会(ERS)のポスターセッションで27日に発表された。


被験者はSFC(250 ug、1日2回吸入)でコントロール良好な中等症の外来患者28人。平均年齢58.4歳、17人が男性で、13人がアトピー型。喘息の疾患期間は44ヶ月、SFCによる治療期間は13.3か月だった。
3か月間の観察期間を設けた後、10%高張食塩水吸入誘発喀痰検査を行い、末梢気道に好酸球性炎症があるかどうかを調べ、炎症がなかった被験者(17人、61%)にはSFCの治療を継続し、炎症が見つかった被験者(11人、39%)については、FBCによる治療に切り替えた(4,5/160ug, 1日2回2吸入)。


FBC群での炎症抑制効果を検討するため、0週目と4週目、8週目に誘発喀痰検査で好酸球陽イオンタンパク(ECP)とサーファクタントタンパク質(SP-D)を調べるとともに、肺機能検査とインパルスオシロメトリシステム(IOS)、呼気一酸化窒素濃度(FeNO)測定、血中好酸球検査も実施した。その結果、早期相喀痰のECP値は一定だったが、遅発相喀痰のECP値は0週目の255.2 +/-297.1 μg/Lから4週目には60 +/- 43.7μg/L(p=0.038)、8週目では50.7 +/- 48.4μg/L(p=0.049)に有意に減少したことがわかった。FeNO値も、0週目の76.0 +/- 69.4 ppbから8週目には29.10 +/- 15.7 ppb(p=0.017)へと、有意に低下した。
 


またIOSパラメターでは、中枢気道抵抗を示すR20に変化なかったが、末梢気道病変を反映するR5-R20とAXにおいて、8週目にそれぞれ有意な改善が見られた(R5-R20: p=0.018、AX: p=0.036)。
一方、肺機能検査の指標には有意な変化がなかったことから、中枢気道を主に反映する肺機能検査では末梢気道での炎症を見つけ出すことが困難であり、効率的な治療に結び付けられない可能性があり、従来の検査のあり方に疑問を投げかける格好となった。


◎末梢気道炎症の重要性を示唆する内容  大林氏


これらの結果から大林氏は、SFCを投与するも末梢気道炎症が残存している喘息患者においては、FBCによる治療に切り替 えることにで、中枢気道炎症は変わらず抑制しつつ末梢気道炎症は有意に改善できる可能性があると結論した。FBCは適切な粒子径を有するため、中枢か ら末梢まで全ての気道に送達されやすく、それぞれに残存する炎症を効果的に抑制できるといえる。


同研究は、中枢から末梢気道にまで、どこに炎症が残るのかに着眼することで、全ての喘息患者さんに対し、FBCを含め、より適切で、より効率的な吸入剤の選択ができる可能性を示す。この残存炎症をターゲットに制御する考え方は、将来的な治療ステップダウンにつながり、ひいては、長期にわたる喘息コント ロールで良好なアドヒアランスの維持向上になり、臨床的意義があるとコメントした。
 

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