武田薬品 ワクチンビジネス部新設 1月に グローバル展開狙う
公開日時 2011/12/06 04:01
武田薬品は12月5日、2012年1月1日にワクチンビジネス部を設立すると発表した。日本ほか、新興国を含めグローバルでの戦略的な事業展開を狙い、ワクチン事業に本腰を入れる。
拠点はシカゴに置く。事業戦略の立案、アライアンス、研究開発の機能を持ち、約70人からスタート。販売や商用生産の機能を取り込むかどうかは検討課題という。同部新設にあたり、ラジーヴ・ヴェンカヤ博士を部門長に招く。同氏は、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団でワクチン・デリバリーディレクターを務め、バイオディフェンス担当の米国大統領補佐官を務めた経験も持つ。
武田は、日本では60年以上にわたり小児用ワクチンの供給をしてきており、今後もHib、HPV、不活化ポリオ、新型インフルエンザのワクチンの開発も進めている。一方、新興国での感染症対策も急務の状況の中、同社が欧州、新興国に事業基盤を持つナイコメッド社を買収したことで、ワクチン事業をグローバルに展開する基盤が整い、戦略的に事業を進めることになった。