11月度病院採用アンケート OAB治療薬ベタニス錠、トラムセット配合錠など上位に
公開日時 2012/02/01 04:02
ミクス編集部が行った2011年11月度病院医薬品採用アンケートによると、第1位にアステラス製薬の過活動膀胱(OAB)治療薬「ベタニス錠」が入った。同剤は同社により創製・開発された経口1日1回投与の選択的β3アドレナリン受容体作動性のOAB治療薬。昨年9月16日に発売を開始した。採用理由としては、薬理作用、有効性、安全性などが評価され、医師からの要望も多かった。
第2位にはヤンセンファーマの非がん性疼痛治療薬「トラムセット配合錠」、小野薬品の骨粗鬆症治療薬「リカルボン錠」、下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制の適応を取得した第一三共の経口ファクターX阻害剤「リクシアナ錠」がランクされた。なおリカルボン錠と同じ成分で、アステラス製薬から販売している「ボノテオ錠」も5位にランクされた。
◎エクア、ネキシウムが医師の新規処方でトップ
医師の新規処方ランキングをみると、ノバルティスのDPP-4阻害薬エクアと、第一三共のプロトンポンプ阻害薬ネキシウムがトップで並んだ。第一三共と共同プロモーションを行うアストラゼネカのネキシウムも3位にランクされており、成分でみると1位となる。
◎他院での接待規制の影響に関心も
自由コメントでは、病院薬剤部から接待規制の影響について他院での対応が気になるとの意見が寄せられた。一方、医師からのコメントでは、納入価格の見直しにともなってジェネリック品への切り替えが進んでいるなどの意見があった。
本調査はMonthlyミクスが毎年行っている新薬採用アンケートに回答頂いた病院薬剤部から80病院(国公立、自治体、準公的、民間など)に定点観測をお願いし、毎月ごとの新薬採用・採用停止品目について集計した。臨床医についてはMCIとの協力により、内科系医師についてインターネットより回答を得た。
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