MSD ロタウイルスワクチン・ロタテック 7月20日発売
公開日時 2012/07/17 04:03
MSDは7月13日、乳幼児にみられるロタウイルス胃腸炎の予防ワクチンとしてロタテック内用液を7月20日に発売すると発表した。ほとんどの乳幼児が5歳までに一度は感染し、下痢、嘔吐、発熱を伴うが、重症化すると、脱水症状やけいれん、脳炎などの重篤な合併症を引き起こす場合もある。現在は対症療法のみだが、同社はワクチンによる予防を普及を目指す。
ロタウイルスには多くの血清型があり、そのうちG1P[8]、G2P[4]、G3P[8]、G4P[8]およびG9P[8]の5種類の血清型の組み合わせで、ロタウイルス胃腸炎の原因の約90%を占めるという。このワクチンはこれら血清型を対象にした5価経口弱毒生ワクチンで、生後6週から32週の間に3回接種。国内治験では予防効果は74.5%で、重度のロタウイルス胃腸炎に対する予防効果は100%だった。主な副反応は、下痢(発症率5.5%)、嘔吐(4.2%)、胃腸炎(3.4%)、発熱(1.3%)だった。
訂正(17日10時40分)
見出しの社名の表記が誤っておりました。正しくは「MSD」です。お詫びし、訂正いたします。