ホスピーラ 鎮静薬プレセデックスで適応追加申請 非挿管下の手術・処置の鎮静で
公開日時 2012/08/07 04:01
ホスピーラ・ジャパンは8月6日、集中治療領域で使用される中枢性α2作動性鎮静薬「プレセデックス静注液200μg」(一般名:デクスメデトミジン塩酸塩)について、「非挿管の患者に対する手術・処置を行う際に用いられる鎮静剤」との適応追加を7月30日付で国内申請したと発表した。同剤は人工呼吸器を用いるケースの鎮静に用いられているが、今回の適応追加は、例えば人工呼吸器を使わない局所麻酔のケースなどに使えるようにするもの。同社の佐伯広幸社長は、「今回の適応追加申請は、鎮静が必要な患者さんにプレセデックスを使用いただける機会が広がり、患者ケアの質の向上に貢献できるものと考えている」とコメントした。
プレセデックスは日本で、2004年に投与後24時間以内に人工呼吸器から離脱が可能な患者を対象に使用できる鎮静薬として承認され、10年には24時間を超える長期投与に関する適応拡大を取得した。その後、非挿管下での手術・処置に用いられる鎮静薬が医療現場から要望されてきたことを踏まえ、同社が臨床試験を行った。
プレセデックスは同社の最主力品。売上額は非開示だが、同社は「集中治療における人工呼吸中及び離脱後の鎮静を効能・効果とする鎮静薬として、麻酔・集中治療領域において広く使用されている」としている。世界では米国で1999年に承認されたことを皮切りに、現在は世界40か国以上で使用されている。