Living Will :医療に特化した遺言書
公開日時 2012/11/19 04:00
アメリカ人にとって考えるだけで恐ろしい悪夢は「最悪の家族を亡くしたあげくに、その家族の医療費の支払いで一家が破産する」ことだ。残される家族もだが、家族を残して死ぬ立場から考えても恐ろしい。だが、この悪夢は夢ではなく、日々全国で実際におこっている現実なのである。(医療ジャーナリスト西村由美子)高額医療費となるケースは、一般には、ICUでの終末期の延命治療が長引いた場合がもっとも多い。高齢者ばかりではない。筆者がカリフォルニア州のデータを解析した祭には、1人でその年度最高額の医療費を消費した個人は『生まれて数週間でなくなった未熟児』であった。だが、いずれにもせよ、終末期医療費が問題であることは間違いない。というのも、本人の意思確認ができない場合、医療器難としては、きわめて高額の延命治療であっても...