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NICEガイダンス案  AFにアピキサバンを推奨

公開日時 2013/03/14 04:00

英国立医療技術評価機構(NICE)は2月27日、米ブリストルマイヤーズスクイブ/ファイザーの第Xa因子阻害剤Eliquis(アピキサバン)について、非弁膜性心房細動(AF)による脳卒中および全身性塞栓症の予防薬として推奨する最終ガイダンスを公表した。


同ガイダンスでは、アピキサバンによる治療を開始する際には、ワルファリン、ダビガトラン、リバーロキサバンと比較して、そのリスク・ベネフィットを患者と協議すること、また、ワルファリンを服用している患者では、プロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)の現在のレベルを考慮することを推奨している。


NICEヘルステクノロジー評価センターのCarole Longson教授は、「AFは脳卒中発症リスクを増やすので患者を大変苦しめる疾患であり、なかでも、モニタリングを必要とし、微妙な用量調整を必要とするワルファリンを服用している患者はコンプライアンスが難しい。そのうえ、食物、アルコール、他の薬剤との相互作用も多く、便宜が悪い」とワルファリンの欠点を指摘したうえで、「アピキサバンは、すでにNICEが推奨しているダビガトランやリバーロキサバンと同様に、モニタリングや用量調整を必要としないので、AF患者へのベネフィットをもたらす可能性を持っている」と同剤の特徴を評価した。


アピキサバンの薬価(1日)は、2.5mg錠および5mg錠(1日2回)ともに2.20ポンド(付加価値税除く)。年間薬剤費は803ポンド。


NICEの評価委員会は、最も妥当な増分費用対効果(ICER)は、1QALY(質調整生存年)当たり20000ポンドとなり、ワルファリンと比較して、費用対効果があることを示したと結論付けた。


イングランドおよびウェールズでは、脳卒中罹患数13万例の約20%がAFを原因とするものという。約3分の1は発症10日以内に死亡、3分の1が1か月以内に回復、残り3分の1はリハビリを必要とする障害が残る。


 

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